梅
開花時期: 1月下旬から4月下旬
特徴:
花弁は丸い。
花柄がなく、花が枝にくっつくように咲く。
別名や古名
「春告草(ハルツゲクサ)」「木の花(コノハナ)」「好文木(コウブンボク)」「風待草(カゼマチグサ)」「花の兄(ハルノアニ)」など
学名:Prunus mume
科名・属名:バラ科サクラ属
分類:落葉高木
一年の内で最も早く咲く花の一つで、縁起の良い花として古くから親しまれてきました。
果実を利用する品種
南高梅:
最も知名度が高く、生産量の多い実梅です。
和歌山県で多く生産され、紀州の梅とも呼ばれます。
実は25gほどの中粒で、種が小さく果肉が厚いです。
皮が薄く、果肉がやわらかく、ジューシーな食感が特徴です。
梅酒や梅干しなどに加工されます。
青梅品種の古城:
青梅の一級品で、25~30gほどの中粒品種です。
濃い青みと、かたく締まった肉厚な果肉が特徴です。
和歌山県で主に生産され、6月中旬から収穫されます。
主に梅干しの原料として使われます。
緋梅系の蘇芳梅:
野梅系から派生した種類で、花だけでなく枝や幹の内部も紅色をしています。
種が小さく、果肉が多く、酸味が少ないです。
主に梅酒や梅ジュース、梅シロップに使用されます。
「梅」にちなんだことわざや慣用句
「梅木学問」
梅の木は、生長は早いが大木にならないところから,、進み方は速いが大成しない学問。
反対の意味のことわざは、楠 (くすのき) 学問。
「梅根性に柿根性」
梅はどんな加工を施しても酸っぱさが損なわれないことから、「頑固でなかなか変えられない性質」といった意味で使われます。言い方を変えれば、一途でしっかりした自分軸を持っているとも言えます。
柿は渋柿でも手を加えれば甘くなることから、「流されやすい性質」といった意味で使われます。こちらも見方を変えれば、柔軟性があり適応力があるとも捉えられます。
「梅はその日の難逃れ」
昔は梅干しが薬のように使われていたこともあったようです。一部の風土病や伝染病に効果も出ていたとか。
そのようなことから、朝に梅干を食べておけば、その日一日は災難をまぬがれるという意味になりました。
ちなみに7月30日は「難(7)が去る(30)」という語呂合わせで、「梅干しの日」とされています。